クリスマス(冬至祭)の始まり

2012年12月24日 15:17

 キリストの誕生が「12月25日」であると、大抵はそう思われていますが、実は、聖書のどこにも書かれていません。

創世記にアダムとエバの創造が「第6日目」と記述してあることから、「1月6日」が「新しいアダム」、キリストの誕生日と認められました。

 「1月6日」から「12月25日」に変更されたのは、ヒポリュトス・スキスマが反対し、217年12月25日にキリスト誕生の祭りを祝ったことが契機といわれています。

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 「12月25日」は、ローマの古い暦によれば「冬至の日」であり、ローマ帝国内で大きな教勢を誇っていた太陽神であるミトラの誕生を祝う重要な祭日でした。この「ミトラ誕生の祭日」を、キリスト教徒が「キリスト誕生の祭日」と定め直すことで、キリストの誕生が「12月25日」であるとされるようになりました。

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 冬至の日は暦のなかでとくに重要な、一年の起点となる日で、光を弱めた太陽が、この日を境に、ふたたび生命力を回復させていく神秘に、古代人は神を感得し、太陽崇拝が地中海文明に広がっていたのですが、古代キリスト教の指導者は、この冬至の日を、「キリスト生誕を祝うのにもっともふさわしい日」と考えました。

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 クリスマスが「12月25日」に定められたのは、381年のコンスタンチノープル第二公会議でのことだといわれます。